虐待はなぜ起きるのでしょう

子どもの虐待は、どこの家庭にも起こり得ます。家族間のストレス、住居や経済的な問題、親子の孤立など、さまざまなことが虐待の引き金になります。子育てをする中で生じる不安や寂しさといった感情は、けっして特別なものではありません。虐待をしている親自身が悩み、やめたいと望んでいる場合も多いのです。虐待をする親と子どもには、周囲の温かい支えと適切な支援が必要です。孤立は虐待を悪化させます。

孤立から抜け出すことが、虐待から抜け出す第一歩です。

子どもの虐待とは

身体的虐待
殴る、蹴る、叩くなどの暴力をふるって身体的苦痛をあたえること。
心理的虐待
言葉で脅す、存在を無視する、きょうだい間で差別的あつかいをする、子どもの前で夫婦間暴力(DV)を行うなど、精神的苦痛をあたえること。
ネグレクト
食事をあたえない、ひどく不潔なままにする、重い病気でも医者にみせない、学校に行かせないなどの養育の拒否や、子どもを放置したり、家族や第三者からの虐待を見すごすこと。
性的虐待
性関係の強要、性的行為をみせる、ポルノなどの被写体にするなど、子どもに性的な刺激をあたえたり、性的行為をさせること。

虐待を防止するためにできること

親を責めないで

子どもの虐待は、親自身の育ちの問題、家族の孤立、貧困など、さまざまな心理・社会的な要因が複雑に絡み合って生じます。虐待する親をひどい親と思いがちですが、子育ての大変さを家族や周囲の人になかなか分かってもらえず、親自身も苦しんでいたり、孤独だったりして、そのストレスを子どもに向けていることも多いのです。親を責めるだけでは問題は解決しません。虐待をする親と子どもには周囲のあたたかい支えと適切な援助が必要です。虐待しているとみられて地域から敬遠されると、社会から孤立してしまいます。そういう家族にこそ、地域のみなさんの温かい手を差し伸べてください。